主な加工材
意外だと思われますが、アクリル樹脂の一番の特徴はガラスをも凌ぐ透明度の高さです。ガラスの光線透過度は92%ですが、なんとアクリルはそれ以上の93%!これは樹脂の中で最も優れており、アクリルは有機ガラスと呼ばれる程のスグレモノなんです。業界ではプラスチックの女王とも呼ばれているんです。
我々ディスプレイ業界では、アクリルの質感を活かして、商品をより引立たせるデザイン造形の素材としてよく利用します。美しいだけでなく非常に加工性に優れた素材で、しかもガラスと比較して割れにくいため、奇抜な販促デザインが開発し放題!
そんなスグレモノ素材の「アクリル」と仲良くなれれば新しいアイディアがドンドン浮かんできますよ。
アクリルの特徴
透明性・・・光線透過度は93~94%
耐衝撃性・・・ガラスの10倍~15倍の強度
重量・・・ガラスの約半分(同サイズ)
加工性・・・切削・接着・曲げ・穴あけ・成形などが簡単
耐候性・・・長時間使用でも変質がほとんなし
着色性・・・透明・色板・ミラー等様々なバリエーションあり
電機絶縁性・・・絶縁材として使用可能
耐薬品性・・・酸、弱アルカリ対し安定でアルコールに不溶
アクリルの注意点
耐熱性・・・高温で変形する性質あり、保管は50℃以下を推奨(耐熱性アクリルあり)
伸縮性・・・温度・湿度の変化による伸縮あり
帯電性・・・一般に静電気を帯びやすい(帯電防止アクリルあり)
燃焼性・・・木材と同程度、ただし引火性はなし
有害性・・・アクリルは生体に対して通常無害
耐摩擦性・・・表面硬度はアルミニウムと同程度(耐摩擦性アクリルあり)
※その他、赤外線カット板・耐衝撃板などの特殊板もあります。